絶対に受けたくない無駄な医療
セカンドオピニオンは物怖じせずに頼んでほしい。あなたの体で、あなたの生き方なのだから、自分がやりたいと思ったら、それをお願いしてほしい。 ただし、主治医がいるならば、その人にきちんと言うべきだと思います。おかしな医師で怒り出したりするケース…
isshinmuroi.com 絶対に受けたくない無駄な医療。 2014年6月に発行しましたが、遂に10年になりました。 出したときには重要な問題だと思って出しましたし、そこに関連した問題は多くの人が認識して、改善に向かうことを期待していましたし、 ですが、世の中…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第110回】 あとがき 冒頭で獣医学を学んでいたと述べた。誤解を恐れずに言えば、人間の医療は「生の医学」で、獣医学は「死の医学」と考えたことがある。 獣医学を学べば分かるが、獣医学の世界では医療と死が常に隣り合わせ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第110回】 医療側による「医療の再設定」が不可欠 医師ら医療従事者と話していると、患者と同じ目線で検査や治療について話し合うのを「時間の無駄」と考える傾向があると感じることがある。医師らの立場に立てば、「むべな…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第109回】 「パック料金」で変わる医療 国の動きも無駄な医療をなくすうえで重要だ。その中でも、医療費の「包括化」は大きな可能性を秘めている。 従来の医療は、個別の医療行為に対して報酬が発生する「出来高払い」が一般…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第108回】 第三部 専門学会が設定している基準値にNO! 医療費の急増を 前に動き出した保険者 2014年4月、医療の常識から見て驚くべき出来事が日本であった。日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)の研究…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第107回】 治療根拠の説明能力が問われる時代に 大腸ガンの罹患率は一般的に米国よりも日本の方が低い。また、内視鏡メーカーはオリンパス、富士フイルム、ペンタックスなど日本企業が大半で、日本は内視鏡が広く普及しやす…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第106回】 この10年で1日当たりの患者数は70万人の増加! まず患者周囲の変化について考えれば、そもそもには患者数の増加があるのだが、同時に患者が無駄に気づく機会も増えている。 その背景にあるのは、インターネット情…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第105回】 過剰診断の裏に皆保険制度の存在 「Choosing Wiselyはあくまで米国における推奨であり、そのまま日本には当てはまらない」。日本の医療界に身を置く人はこう思うかもしれない。 ただ、その言葉には表と裏の理由が…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第104回】 第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう 米国で始まった無駄な医療撲滅キャンペーン。患者にとっても、医師にとっても、医療費の増大に悩む国にとっても意味のある動きだ。ここでは、「Choosing Wisely」のような取り…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第103回】 受けたくない医療100【循環器】中心静脈カテーテルは不要になったら即中止米国老年医学会 胃ろうに近い問題として、中心静脈カテーテルという方法で栄養を補給したり、継続的に薬剤投与したりする医療行為がある。…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第102回】 受けたくない医療99【循環器】薬で治療できる心房細動に心筋カテーテルアブレーションは不要米国不整脈学会 「心筋カテーテルアブレーション」は、不整脈の治療に広がっている新しい治療法だ。心拍のリズムが崩れ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第101回】 受けたくない医療98【循環器】心筋梗塞の際に、血管の狭い患者であっても詰まっていない血管まで治療しない米国心臓病学会 心臓を取り巻いて心臓に血液を送る冠動脈。この血管が狭くなって詰まると心臓が動かなく…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第100回】 受けたくない医療97【循環器】ペースメーカーは無症状の上室性徐脈には使わない米国不整脈学会 不整脈の一つとして、上室性徐脈はよくある疾患だ。心臓は上半分が「心房」、下半分が「心室」に分かれており、上室…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第99回】 受けたくない医療96【循環器】望まない植え込み型除細動器は避ける米国ホスピス緩和医療学会、米国不整脈学会 米国ホスピス緩和医療学会は、「患者や家族が望まない限りは、植え込み型除細動器(ICD)を留置して…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第98回】 受けたくない医療95【循環器】症状がなければ頸動脈狭窄くは問題なし米国家庭医学会、米国神経学会 「受けたくない治療73」でも失神と関係して登場した頸動脈狭窄の検査──。米国の学会は動脈硬化の観点から、過剰な…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第97回】 受けたくない医療94【循環器】超高齢者にLDLコレステロールを下げる薬は無用米国医療ディレクターズ協会 米国医療ディレクターズ協会は、「余命が限られた人に、安易にLDLコレステロールを下げる薬を処方して…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第96回】 受けたくない医療93【循環器】無駄な心臓の検査に要注意米国胸部外科学会、米国心血管CT学会、米国核医学・分子イメージング学会、米国核心臓病学会 心臓の検査は大切だが、無駄な検査も隠れている。 運動をした…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第95回】 受けたくない医療92【循環器】心臓の画像検査では放射線被曝を可能な限り抑制すべき米国核心臓病学会 心臓の血管の病変を観察するために、放射線を使った検査が一般的に行われる。循環器系の画像検査では、ほかの診…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第94回】 受けたくない医療91【サプリメント】サプリメントは健康維持に効果なし米国医学毒性学会、米国臨床毒性学会 サプリメントがもてはやされているが、ダイエット系、ハーブ系のサプリメントは意味がないとの見方が「Ch…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第93回】 受けたくない医療90【耳鼻咽喉科】突発性難聴で頭部、脳のCT検査は不要米国耳鼻咽喉科学会 突発性難聴は、人気歌手の発症がニュースとして流れることがある。一般の人でも珍しくはない疾患だが、米国耳鼻咽喉科学…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第92回】 受けたくない医療89【耳鼻咽喉科】中耳炎や外耳炎で抗菌薬を飲むな米国家庭医学会、米国耳鼻咽喉科学会 風邪で抗菌薬を処方しても意味がないということは前述した通りだが、同じことは中耳炎でも言える。米国家庭医…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第91回】 受けたくない医療88【耳鼻咽喉科】急性副鼻腔炎ではむやみに抗菌薬を使わない米国家庭医学会 急性副鼻腔炎は治療でも注意点がある。米国家庭医学会は、「軽度から中等度の急性副鼻腔炎は、7日以上続いたり、初期の…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第90回】 受けたくない医療87【耳鼻咽喉科】急性副鼻腔炎は軽症ならば画像検査は不要米国耳鼻咽喉科学会 鼻の穴の奥には副鼻腔と呼ばれる空間がある。ここに炎症が起きて膿がたまるのが副鼻腔炎。なかなか治らないので厄介だ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第89回】 受けたくない医療86【眼科】ドライアイでは涙点プラグは必要ない米国眼科学会 ドライアイは、文字通り目が乾く疾患だ。通常、目の表面を覆っている涙液の層が枯渇するために起こる。涙液は、涙腺から出て涙点に返っ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第88回】 受けたくない医療85【眼科】硝子体内の注射前に抗菌薬は無用米国眼科学会 眼科の疾患では、目の中央部を満たしているゼリー状の物質、硝子体の中に注射をする場合がある。この時に感染を防ぐために抗菌薬を投与する…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第87回】 受けたくない医療84【眼科】ピンクアイに抗菌薬は禁物米国眼科学会 流行性角結膜炎とは、アデノウイルスというウイルスによる目の感染症だ。アデノウイルス結膜炎とも呼ばれる。目がピンク色になるのでピンクアイと…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第85回】 受けたくない医療82【眼科】眼底や眼圧など毎年の眼科検診は子供に不要米国小児眼科斜視学会 子供の場合、念入りな眼科検診は過剰と見なされる。特別な顕微鏡を使った目の検査や眼底・眼圧の検査を含めた検診は「包…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第84回】 受けたくない医療81【眼科】眼科疾患の症状がないのに安易に画像検査をしない米国眼科学会、米国小児眼科斜視学会 米国眼科学会は、「特別に眼科疾患の症状や兆候が見られないならば、安易に画像検査を実施する必要…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第83回】 受けたくない医療80【皮膚科】手術の切り傷に抗菌薬を塗らない米国皮膚科学会 手術後には、どうしても皮膚に傷ができる。細菌が増えそうな不安を感じるが、抗菌薬を塗る必要はないようだ。米国皮膚科学会は、「手術…