室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

室井一辰

セカンドオピニオンは物怖じせずに頼んでほしい

セカンドオピニオンは物怖じせずに頼んでほしい。あなたの体で、あなたの生き方なのだから、自分がやりたいと思ったら、それをお願いしてほしい。 ただし、主治医がいるならば、その人にきちんと言うべきだと思います。おかしな医師で怒り出したりするケース…

韓国の医療改革、そもそもボイコットにつながった改革とは

韓国のボイコットの背景とは?2024年、韓国は医療専門家の不足を補うと共に、地域医療の質を高めるための包括的な医療改革に着手。地域医療の強化と報酬体系の再編を計画。

韓国医療危機、研修医の免許停止措置とその波紋

韓国で約9000人の研修医が職場離脱問題により免許停止の危機に。この措置は医療提供体制に深刻な脅威をもたらす可能性があります。

人間ドック受けていますか

この記事では、人間ドックとしての内視鏡検査の重要性について語られています。多くの会社員が毎年の健康診断を受けている一方で、内視鏡検査を受けている人は意外と少ないことが指摘されています。内視鏡検査のメリットとして、胃や食道などの粘膜の異常を…

選定医療費

www.youtube.com 安住紳一郎の日曜天国 このラジオ番組のコメント取材を受けました。 タイトルにある選定医療費は、 分かる人には分かるわけですが、 言葉は間違っています。 この番組では、選定医療費を使っていまして、 これは取材のときも、そのように表…

絶対に受けたくない無駄な医療から10年

isshinmuroi.com 絶対に受けたくない無駄な医療。 2014年6月に発行しましたが、遂に10年になりました。 出したときには重要な問題だと思って出しましたし、そこに関連した問題は多くの人が認識して、改善に向かうことを期待していましたし、 ですが、世の中…

健康診断と科学的な妥当性

線虫で病気を探す検診サービスがもめている。科学的な妥当性が問題だということ。それは議論を尽くしてもらえればと、外野から見ると思う。 解せないのは、叩きやすいところを叩いてガス抜きしてやいないかということ。健康診断と科学的な妥当性を言うならば…

前立腺がんは難しい疾患

取材のコメントお出ししました。 実際に前立腺がんは難しい疾患だと思っています。チュージング・ワイズリーでも、継続的に、その治療の意義が問われてきました。 米国予防医学専門委員会(USPSTF)では、前立腺がんの検診項目として普及しているPSA検査につ…

週刊女性の取材を受けました。記事を掲載していただいております

週刊女性の取材を受けました。記事を掲載していただいております。 言葉は直接的ではありますが、内容は実際に即していると考えています。 www.jprime.jp 室井一辰ウェブサイト

(104回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう

絶対に受けたくない無駄な医療 【第104回】 第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう 米国で始まった無駄な医療撲滅キャンペーン。患者にとっても、医師にとっても、医療費の増大に悩む国にとっても意味のある動きだ。ここでは、「Choosing Wisely」のような取り…

(51回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療48【産科婦人科】 中絶を決めるために「NIPT」はしない 米国母子学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第51回】 受けたくない医療48【産科婦人科】中絶を決めるために「NIPT」はしない米国母子学会 「非侵襲的出生前検査(NIPT)」は2013年に日本でも利用可能となり、大きく注目された。妊婦の血液検査だけで胎児の…

(50回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療47【産科婦人科】 妊娠満期でも陣痛促進は基本的にしない 米国産科婦人科学会、米国家庭医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第50回】 受けたくない医療47【産科婦人科】妊娠満期でも陣痛促進は基本的にしない米国産科婦人科学会、米国家庭医学会 分娩誘発は安易にすべきではない。前項は早期産という「特殊ケース」だったが、分娩誘発が好ましくない…

(48回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療45【産科婦人科】 ピルを出すのに膣の内診は不要 米国家庭医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第48回】 受けたくない医療45【産科婦人科】ピルを出すのに膣の内診は不要米国家庭医学会 日本では経口避妊薬、いわゆる「ピル」を処方してもらう際、膣の内診が必要になる場合も少なくない。だが、この内診が不要との見解が…

(47回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療44【整形外科】 変形性膝関節症で「靴にインソール」は気休め 米国整形外科学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第47回】 受けたくない医療44【整形外科】変形性膝関節症で「靴にインソール」は気休め米国整形外科学会 変形性膝関節症は膝の炎症が発端となり、膝がX脚あるいはO脚に変形する疾患だ。膝の負担軽減のため、靴にインソール…

(47回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療44【整形外科】 変形性膝関節症で「靴にインソール」は気休め 米国整形外科学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第47回】 受けたくない医療44【整形外科】変形性膝関節症で「靴にインソール」は気休め米国整形外科学会 変形性膝関節症は膝の炎症が発端となり、膝がX脚あるいはO脚に変形する疾患だ。膝の負担軽減のため、靴にインソール…

(46回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療43【整形外科】 変形性膝関節症でも関節腔洗浄はするべきでない 米国整形外科学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第46回】 受けたくない医療43【整形外科】変形性膝関節症でも関節腔洗浄はするべきでない米国整形外科学会 変形性膝関節症は、膝の炎症が起こって膝の軟骨がすり減ったり、膝の関節自体が損傷したりする疾患だ。その処置とし…

告知・『絶対に受けたくない無駄な医療』ラボを10月開設

Campfireさんからご提案を受け、10月よりオンラインサロンを開設することにいたしました。手探りですが、毎月会を開きながら、無駄な医療の世界について一緒に考えてくださる方を募っていければと思っています。 イメージですが、人がおおむね80人集まりまし…

(45回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療42【整形外科】 変形性膝関節症にグルコサミンやコンドロイチンは効果なし 米国整形外科学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第45回】 受けたくない医療42【整形外科】変形性膝関節症にグルコサミンやコンドロイチンは効果なし米国整形外科学会 グルコサミンやコンドロイチンは、日本でもよく知られた物質だろう(※28)。膝の動きに効果的に作用する…

(44回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療40【整形外科】 抗核抗体の詳細検査は安易にしない 米国リウマチ学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第44回】 受けたくない医療41【整形外科】 骨粗しょう症でのDEXA法の検査は10年に1回米国家庭医学会、米国リウマチ学会 骨粗しょう症は、加齢に伴って骨の強度が落ちる疾患だ。骨密度の低下を通して検査することが可能…

(43回『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014))受けたくない医療40【整形外科】 抗核抗体の詳細検査は安易にしない 米国リウマチ学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第43回】 受けたくない医療40【整形外科】抗核抗体の詳細検査は安易にしない米国リウマチ学会 リウマチや乾癬などの自己免疫疾患では、自らの体を攻撃する「抗体」と呼ばれる防御のためのタンパク質が作られることで症状が起…

(42回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)【第42回】 受けたくない医療39【整形外科】 リウマチに、バイオ医薬品を真っ先に使わない 米国リウマチ学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第42回】 受けたくない医療39【整形外科】リウマチに、バイオ医薬品を真っ先に使わない米国リウマチ学会 リウマチに対して生物学的製剤、いわゆるバイオ医薬品の投与が一般化している。リウマチは、自分の組織を攻撃する抗体…

(41回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014) 受けたくない医療38【整形外科】 リウマチで安易にMRI検査をしない 米国リウマチ学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第41回】 受けたくない医療38【整形外科】リウマチで安易にMRI検査をしない米国リウマチ学会 リウマチ(※23)といえば関節炎の存在が問題になる。MRI検査で関節の検査を受けるのも珍しくはない。しかし、米国リウマチ…

(40回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)【第40回】 受けたくない医療37【整形外科】 腰痛だからと休養しない 北米脊椎学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第40回】 受けたくない医療37【整形外科】腰痛だからと休養しない北米脊椎学会 北米脊椎学会は、「腰痛の治療のために48時間以上横になって休む処置は推奨しない」と主張している。これは、腰痛になっても休むより動くという…

(39回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療36【整形外科】 ぎっくり腰で真っ先にX線検査はダメ 米国職業環境医学会、北米脊椎協会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第39回】 受けたくない医療36【整形外科】ぎっくり腰で真っ先にX線検査はダメ米国職業環境医学会、北米脊椎協会 米国職業環境医学会は急性腰痛、いわゆるぎっくり腰でも、「特別の原因のない急性腰痛を訴える労働者に対して…

(38回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療35【整形外科】 腰痛では、症状が出て6週間以内の画像検査は不要 米国家庭医学会、米国内科医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第38回】 受けたくない医療35【整形外科】腰痛では、症状が出て6週間以内の画像検査は不要米国家庭医学会、米国内科医学会 「腰痛になりました」と医療機関を受診した時に、腰のX線写真を撮られて、特に異常なく湿布をもら…

(37回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療34【糖尿病】 2型糖尿病では、毎日の複数回の自己血糖測定は避ける 米国内分泌学会、米国臨床内分泌医学会、米国老年医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第37回】 受けたくない医療34【糖尿病】2型糖尿病では、毎日の複数回の自己血糖測定は避ける米国内分泌学会、米国臨床内分泌医学会、米国老年医学会 自己血糖測定は、手軽に自分の血糖値を把握できるので、症状の管理と治療…

(36回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療33 【糖尿病】 高齢者の場合、ヘモグロビンA1cは7・5%程度でよい 米国老年医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第36回】 受けたくない医療33 【糖尿病】高齢者の場合、ヘモグロビンA1cは7・5%程度でよい米国老年医学会 糖尿病の治療をする時に、血糖値をどこまで下げるかは議論になるポイントだ。一般的に糖尿病は、血糖値の指標…

(35回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療32【糖尿病】 糖尿病では、スライディングスケール法を用いて 血糖値を管理しない 米国医療ディレクターズ協会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第35回】 受けたくない医療32【糖尿病】糖尿病では、スライディングスケール法を用いて血糖値を管理しない米国医療ディレクターズ協会 糖尿病でインスリン(※21)治療を受けている人にとって、スライディングスケール法はな…

(34回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療31【小児科】 停留精巣の男の子に超音波検査をしない 米国泌尿器科学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第34回】 受けたくない医療31【小児科】停留精巣の男の子に超音波検査をしない米国泌尿器科学会 男の子は生まれると、徐々に精巣、いわゆる睾丸が陰嚢に降りてくる。ただ、時々降りてこない子がいて、私自身も周りで子供の停…

(33回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)受けたくない医療29【小児科】 腹痛でむやみにCT検査を行わない 米国小児科学会、米国消化器病学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第33回】 受けたくない医療29【小児科】腹痛でむやみにCT検査を行わない米国小児科学会、米国消化器病学会 引き続きになるが、CT検査の問題は腹痛でも触れておきたい。 日本では画像検査の設備が整っているので、X線検…