【第48回】
受けたくない医療45【産科婦人科】
ピルを出すのに膣の内診は不要
米国家庭医学会
日本では経口避妊薬、いわゆる「ピル」を処方してもらう際、膣の内診が必要になる場合も少なくない。だが、この内診が不要との見解が出ている。米国家庭医学会は、「経口避妊薬の処方に当たって、膣内の内診をはじめ身体的な診察は必要ない」と言う。
ホルモンを使った経口避妊薬は、ほとんどの女性にとって安全で効果的で、利用価値は高いと強調しているが、「これまでの臨床研究によって、膣内や乳房の診察は、経口避妊薬の処方に当たって不要と分かっている」と説明する。代わって病歴を聴取して、血液検査だけを行えばよいと対応を示す。
女性にとって、ピルはより使いやすくなるだろう。
(第46回おわり、第47回へつづく)