室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

室井一辰ニュース

医師の働き方改革、医師の新しい残業規制、変化、影響、そして私たちの対応

この記事では、J-WAVEの番組「JAM THE PLANET」に参加した経験と、医師の働き方改革についてのテーマが紹介されています。医師の残業規制に関する新しいルールとその影響、特に地方や研修中の医師に対する例外規定、現場レベルでの変化の実感の欠如、そして…

かまいたちの炎上、絶妙としかいえないタイミング、医療の新時代、薬剤師と医師のタスクシフティング始動せよ

医師の働き方改革に伴い、薬剤師と医師間の業務重複が注目される。海外事例を踏まえた薬剤師の権限拡大と業務改革の必要性を探る。

韓国医療危機、研修医の免許停止措置とその波紋

韓国で約9000人の研修医が職場離脱問題により免許停止の危機に。この措置は医療提供体制に深刻な脅威をもたらす可能性があります。

グローバルな視点で捉える医師の働き方改革、日本と韓国の動きを解析

日本と韓国における医師の働き方改革の現状と影響を深掘り。韓国の医師ストライキの背景とは?

人間ドック受けていますか

この記事では、人間ドックとしての内視鏡検査の重要性について語られています。多くの会社員が毎年の健康診断を受けている一方で、内視鏡検査を受けている人は意外と少ないことが指摘されています。内視鏡検査のメリットとして、胃や食道などの粘膜の異常を…

無駄な検診と有益な検診

症状にかかわらず病気を見つけ出そうとするのが検診と考えますが、無駄な検診がある一方で、有益な検診もあります。 簡単な考え方は費用対効果が高く、安全な検査であれば好ましい検診であるといえると思います。 例えば、検便は安価、安全に大腸がんの可能…

新薬と効果

新薬が登場すると、期待が高まるのは当然。一方で、それが本当に効果があるかは別問題。データを詳しく見ると、大した効果がないことはよくある。メリットとデメリットを考えると同時に、効果や安全性について客観的に評価することも重要。 stellanews.life

GLP-1ダイエットと副作用

GLP-1ダイエットが人気になっている。どんな医療行為でもメリットとデメリットがある。それを理解して、リスクについても情報を集めておくことが大切。 www.news-postseven.com

症状と検査

症状がないときに受ける検査は検診と言われますが、さまざまな種類の検診が登場しています。検診には義務的に税金を使って実施される住民検診と、人間ドックのように自費で受ける任意検診があります。最近増えているのは任意検診です。 これらは科学的な根拠…

ウイルスの生存戦略

SARSは2年で忽然と消えて、MERSも一時期大きく患者を増やしましたが、その後小康状態となりあたかも消えたようになりました。新型コロナウイルス感染症も足元では患者数が減っているのですが、ウイルスは強毒になりすぎれは人の命を奪うために、感染の機会…

コロナとインフルエンザの混合ワクチン

コロナとインフルエンザの混合ワクチンが検討されています。コロナのワクチン接種が継続的に行われる見通しになり、それについでにインフルエンザも加えてしまおうという発想です。これまでのインフルエンザの不活化ワクチンは接種しても感染する場合もある…

コロナと入院

コロナと入院は大きな問題を内包しています。日本では世界最高の医療と呼ばれますが、公的な国民皆保険があるために、全員が大幅な割引き価格で医療を受けられるがゆえに、安易な入院が広がっています。結果として、病院が安価なホテルのように利用されてお…

コロナとワクチンの効果維持

ワクチン接種後の免疫はいかに維持されるのかはまだよく分かっていません。欧米ではワクチン接種が広がったので社会活動が以前のように戻っており、それにともなって感染者が再び高止まりしています。免疫は抗体ばかりではなく、T細胞と呼ばれる細胞による免…

コロナと国産ワクチン

日本のワクチンは待望されているのかなと思われます。今時、薬に国籍など関係ないですし、実際に効果において関係ありませんが、ワクチンの場合には接種対象が広いために、受ける方の抵抗をできるだけ小さくしていくのが大切です。海外で製造していたワクチ…

コロナと3CLプロテアーゼ阻害薬

コロナの薬剤として3CLプロテアーゼ阻害薬と呼ばれる薬が登場するめどが立ち始めています。コロナの持っているタンパク質の中に、コロナの本体を構築する上で欠かせない酵素があるのですが、それを邪魔するものになります。これまでの薬剤は、コロナで起こる…

ワクチン接種の死亡抑制効果

ワクチン接種の死亡抑制効果について考えるきっかけが、製薬企業の臨床試験のその後を調べた報告から示されていました。ポストセブンで取材されており、そのデータについて意見を求められました。ワクチン接種によって重症を抑止する効果については示されて…

がんの治療選択肢と事前の説明の大切さ

日本のがん医療は歴史的に外科医師によって担われており、現在でも外科が主導しているケースも多くなっています。臨床研究も開腹や開胸の手術が関係したものは多いですのでデータも多数あります。日本では外科手術のデータが国内全体で蓄積されて共有する仕…

ワクチンのでき方と効果の違い

塩野義製薬が遺伝子組み換えたんぱく質によるワクチンの開発を進めています。 現在、日本ではビオンテックとファイザーによるワクチン、モデルナによるワクチンが使われています。これはmRNAという遺伝情報を持つ物質を細胞に取り込ませて、人の細胞がウイル…

ワクチン接種の後に気をつけるべき人

ワクチンの有害事象は、一般によく言われるアナフィラキシーや、もっとひどいアナフィラキシーショックといった、強めのアレルギー反応に関わるもののほかにも、発熱や頭痛、筋肉痛などさまざまなものがあります。日本でワクチン接種が広がっているビオンテ…

本当に必要な医療

コロナをきっかけとして受診抑制が起きており、それに伴って適切な医療を受けづらくなっているという説を聞くことも増えています。 確かに検診を受ける人が減り、手術を受けられない人が増えて、早期診断や早期治療にとってよくないことは多いとみていいでし…

次世代医療基盤法という分かりづらい名前

日本の次世代医療基盤法というのは、匿名の医療情報を活用する法律なわけですが、なぜ、このような分かりにくい名前にしたのかが判然としません。 利用する組織はハードルが高く、その上に利用も進んでいないわけです。 実質的な価値があるのか。注目してい…

誘発需要の問題

誘発需要について書かれています。 収益のため、リスク回避のために余計な医療を行う場合があります。それらは避けるべきです。 日本の医療機関では、外来については、医療費は行った分だけ請求できる「出来高制」になっています。ですから、医療従事者にと…

医療機関は、利益が出ないのに賞与が出る理屈が不明

医療機関は、利益が出ないのに賞与が出る理屈が不明ですね。 根本的に改めないとならないと考えます。 その他、6月を「賞与月」としている医療機関等も少なくないことを踏まえて、「賞与を除く給与費」と「1カ月当たりの賞与」とを分けて調査票に記載するこ…

医療が共産主義に?

海外は意外と医療は共産主義的な思想で運営されている。日本もこれからそういう議論が進むのかもしれません。 英国などは、NHSという国の健康維持組織が、国の医療や保険をすべて統括しており、それによって、医療の効率を監視しています。 日本は、自由で反…

医療機関は固定費が重い

ポストの記事ですが、売上が減るインパクトは、一般的なイメージよりも大きいと考えています。医療機関の場合には、半分が人件費で、残りを各種の経費が占めている。売上が減少することで、その他の経費が重くのしかかってくる。 コロナで受け入れ施設の売上…

新型コロナウイルス感染拡大により入院患者の減少が続く

新型コロナウイルス感染拡大により入院患者の減少が続く。医療機関関連の協会による調査によって示されています。調査を実施したのは、一般社団法人日本病院会、公益社団法人全日本病院協会、一般社団法人日本医療法人協会です。 回答はおよそ1200病院で、コ…

急性呼吸器疾患のDTC(消費者に対して直接提供可能な)遠隔医療は、フォローアップケアを増やすという分析結果

急性呼吸器疾患のDTC(消費者に対して直接提供可能な)遠隔医療は、フォローアップケアを増やすという分析結果が報告されています。 遠隔医療が身近になっていますが、これは医療のコスト削減につながると言われます。一方で、医療にかかりやすいために、継…

パンデミックによる非自発的な医療の中断につながりやすい属性を明らかにした研究

パンデミックによる非自発的な医療の中断につながりやすい属性を明らかにした研究が報告されています。 年齢や性別、人種および民族、教育、健康状態、労働制限のある障害、健康保険の加入、雇用などの条件と医療の中断との間に関係があるのかを検証したもの…

パンデミックにおいて、心停止の転機が悪かった理由は、患者が治療を控えたためであるとする研究

パンデミックにおいて、心停止の転機が悪かった理由は、患者が治療を控えたためであるとする研究が報告されています。 心臓関連の救急要請が3割近く減少して、院外心停止の発生率が35.5%増加という結果です。 この影響が、感染が減少してからも続いたといい…

新型コロナウイルス感染症の影響により、救急部への非COVID-19の受診率が大きく減少

新型コロナウイルス感染症の影響により、救急部への非COVID-19の受診率が大きく減少したとする研究が報告されています。減少率は3~4割近くとのことで、高齢者層の利用する公的保険制度メディケアの患者よりも、民間保険や低所得者のメディケイドの利用者の…