世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術 実質的な効果が何もないケース 次に、メリットがそもそもほとんどない場合。医療行為として行う意味がそもそもない、というようなケースです。なのにどうして行うの? という奇妙さからあえて…
世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術 ムダな医療には3パターン まずそもそもムダな医療とは何でしょうか。私は3つのパターンに分かれていると考えています。 1つは「メリットよりもデメリットが大きい場合」。2つ目は、「メリッ…
世界の医療標準からみたムダな検査受けてもムダな手術 はじめに インターネットで「ムダな医療」と検索すると、私の著書が最初のページに出てくるようになってから、もう久しくなりました。2013年に、米国の医学会で広がっているある動きに気がつき、そ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第110回】 あとがき 冒頭で獣医学を学んでいたと述べた。誤解を恐れずに言えば、人間の医療は「生の医学」で、獣医学は「死の医学」と考えたことがある。 獣医学を学べば分かるが、獣医学の世界では医療と死が常に隣り合わせ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第110回】 医療側による「医療の再設定」が不可欠 医師ら医療従事者と話していると、患者と同じ目線で検査や治療について話し合うのを「時間の無駄」と考える傾向があると感じることがある。医師らの立場に立てば、「むべな…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第109回】 「パック料金」で変わる医療 国の動きも無駄な医療をなくすうえで重要だ。その中でも、医療費の「包括化」は大きな可能性を秘めている。 従来の医療は、個別の医療行為に対して報酬が発生する「出来高払い」が一般…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第108回】 第三部 専門学会が設定している基準値にNO! 医療費の急増を 前に動き出した保険者 2014年4月、医療の常識から見て驚くべき出来事が日本であった。日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)の研究…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第107回】 治療根拠の説明能力が問われる時代に 大腸ガンの罹患率は一般的に米国よりも日本の方が低い。また、内視鏡メーカーはオリンパス、富士フイルム、ペンタックスなど日本企業が大半で、日本は内視鏡が広く普及しやす…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第106回】 この10年で1日当たりの患者数は70万人の増加! まず患者周囲の変化について考えれば、そもそもには患者数の増加があるのだが、同時に患者が無駄に気づく機会も増えている。 その背景にあるのは、インターネット情…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第105回】 過剰診断の裏に皆保険制度の存在 「Choosing Wiselyはあくまで米国における推奨であり、そのまま日本には当てはまらない」。日本の医療界に身を置く人はこう思うかもしれない。 ただ、その言葉には表と裏の理由が…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第104回】 第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう 米国で始まった無駄な医療撲滅キャンペーン。患者にとっても、医師にとっても、医療費の増大に悩む国にとっても意味のある動きだ。ここでは、「Choosing Wisely」のような取り…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第103回】 受けたくない医療100【循環器】中心静脈カテーテルは不要になったら即中止米国老年医学会 胃ろうに近い問題として、中心静脈カテーテルという方法で栄養を補給したり、継続的に薬剤投与したりする医療行為がある。…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第102回】 受けたくない医療99【循環器】薬で治療できる心房細動に心筋カテーテルアブレーションは不要米国不整脈学会 「心筋カテーテルアブレーション」は、不整脈の治療に広がっている新しい治療法だ。心拍のリズムが崩れ…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第101回】 受けたくない医療98【循環器】心筋梗塞の際に、血管の狭い患者であっても詰まっていない血管まで治療しない米国心臓病学会 心臓を取り巻いて心臓に血液を送る冠動脈。この血管が狭くなって詰まると心臓が動かなく…
絶対に受けたくない無駄な医療 【第100回】 受けたくない医療97【循環器】ペースメーカーは無症状の上室性徐脈には使わない米国不整脈学会 不整脈の一つとして、上室性徐脈はよくある疾患だ。心臓は上半分が「心房」、下半分が「心室」に分かれており、上室…