室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

医師の働き方改革、医師の新しい残業規制、変化、影響、そして私たちの対応

昨日J-WAVEのJAM THE PLANETに、ご参加いたしました。

ありがとうございます。

医師の働き方改革がテーマ。実際に受ける人たちにとってどのような影響があるのか、あらためて考える機会になりました。これからの残業規制がどのようになるかというと、概ね医師は週当たり20時間くらいの残業ができるようになります。これは一般の会社員などとも同じ水準。週7日とすると、1日3時間となります。

ちょっと例外もあり、地方の医師や研修中の医師などは、週40時間に拡大されます。これは地方などは、残業規制が厳しくなると、医療を提供しきれなかったり、学ぶ機会が得られなくなったりするため。

そういう変化があるわけですが、私が少し聞いた感じでは、あまり現場レベルでは、変化を実感できていないというのが本当のところと思われます。危機感を感じているのは院長のような経営者になるのだろうという印象です。地方の薬剤師の人は、そもそも知りませんでした。それは意外でした。

今後、徐々に変化が見られるのだろうと思われます。一般の人としては、無駄な医療を受けるのはますます避ける必要が出てくると思われます。軽い風邪で、病院に行くのはやめようといったことになると思われます。

かかりつけ医を持つといいのではと話しました。無駄な医療を受けないでといっても、自分ではなかなか判断しきれないところもあります。そのため、かかりつけ医という見方を得て、本当にヤバいときにアラートを出してもらう。それで、病院につないでもらうという形です。

プライマリケア、あるいは総合診療というのをうたうクリニックが増えています。そうしたところを参考に、意味なく受診するのはナンセンスですが、気になる症状があるときなどに、受診してみて、データをそこでともってもらい、メンテナンスしてもらう。そういう医療の受け方は、あまりに受診しすぎだと、無駄になりますが、結果的には効率を上げるように考えます。

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