急性呼吸器疾患のDTC(消費者に対して直接提供可能な)遠隔医療は、フォローアップケアを増やすという分析結果が報告されています。
遠隔医療が身近になっていますが、これは医療のコスト削減につながると言われます。一方で、医療にかかりやすいために、継続的な通院が増えたとしたら、逆にコストが上がる可能性もあるわけで、そのバランスが注目されているようです。
米国での2016~2019年のデータですが、DTC遠隔医療を受けた場合は、7日以内にフォローアップケアを受けた人が10.3%だったのですが、対面診療の場合には5.9%と大きな差が付きました。
通院や緊急受診、遠隔での受診が増えたようです。
パンデミックで遠隔医療は増える方向にありますが、医療の利用頻度にどう影響するかを気にしておかないと、コストが意外に増えて大変になるという可能性もあるのでしょう。
2021年4月、米国研究。
Li KY, Zhu Z, Ng S, Ellimoottil C. Direct-To-Consumer Telemedicine Visits For Acute Respiratory Infections Linked To More Downstream Visits. Health Aff (Millwood). 2021 Apr;40(4):596-602. doi: 10.1377/hlthaff.2020.01741. PMID: 33819099.