コロナをきっかけとして受診抑制が起きており、それに伴って適切な医療を受けづらくなっているという説を聞くことも増えています。
確かに検診を受ける人が減り、手術を受けられない人が増えて、早期診断や早期治療にとってよくないことは多いとみていいでしょう。
精神疾患の薬の処方が減っているという報告もあり、それによって精神的な症状に苦しむ人が適切な治療を受けられない可能性もあります。
一方で平時には無駄な入院のほかに必要性の低い医療が、誘発需要の影響のあって行われていました。コロナ禍においてそうした医療も減少し、問題が是正されている可能性も考えられます。
日本では、過去のデータから推定される死亡者数と比べると、2020年の死亡者数は少なかったことも報告されています。
本当に必要な医療は何であるのか、検証が進むことが望まれます。
