塩野義製薬が遺伝子組み換えたんぱく質によるワクチンの開発を進めています。
現在、日本ではビオンテックとファイザーによるワクチン、モデルナによるワクチンが使われています。これはmRNAという遺伝情報を持つ物質を細胞に取り込ませて、人の細胞がウイルスの持っている突起を形作るSタンパク質の一部分を作り出すものです。設計図を細胞に与えるので、どれくらい作らせるかは、人による差が出てくると考えるのが妥当だと思います。
有効性や有害事象に差が出てくるのは、このような遺伝情報によってタンパク質が作られるプロセスにある可能性があると考えます。
それに対して、遺伝子組み換えたんぱく質は、これ自体の量は増えませんので、mRNAとは異なり、有効性や有害事象の出方は予想がしやすい可能性があります。
この辺りは安心材料になって不思議ないのではないかと思います。