コロナ禍の影響から処方薬のインターネット通販が拡大する中で、国際的な協力で偽造品や規格外を防ぐための国際的な連携体制を作り上げていくべきだという寄稿が紹介されています。
日本でもネットでの医薬品販売は広がりを見せつつありますが、確かに、それが正規品なのか、品質は保たれているのかなどは、確かめるすべは限られています。包装はまだ見分けがつきますが、医薬品の錠剤などは外見からは違いが分かりませんから。
第三者によって妥当な製品であるのかを検査する仕組みの整備も求められているようです。
日本においては医薬品の企業の不祥事が報告されていますが、そうした中でコスト削減のために粗悪品が作られてしまっているという話もあります。第三者による検査の仕組みを設けたとしても、業界の構造的な問題が解消されない限りは残念ながら問題は残ってしまうかもしれません。
2021年3月、米国寄稿。
Fincham JE. Negative Consequences of the Widespread and Inappropriate Easy Access to Purchasing Prescription Medications on the Internet. Am Health Drug Benefits. 2021 Mar;14(1):22-28. PMID: 33841622; PMCID: PMC8025924.