室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

コロナと国産ワクチン

日本のワクチンは待望されているのかなと思われます。今時、薬に国籍など関係ないですし、実際に効果において関係ありませんが、ワクチンの場合には接種対象が広いために、受ける方の抵抗をできるだけ小さくしていくのが大切です。海外で製造していたワクチ…

コロナと3CLプロテアーゼ阻害薬

コロナの薬剤として3CLプロテアーゼ阻害薬と呼ばれる薬が登場するめどが立ち始めています。コロナの持っているタンパク質の中に、コロナの本体を構築する上で欠かせない酵素があるのですが、それを邪魔するものになります。これまでの薬剤は、コロナで起こる…

ワクチン接種の死亡抑制効果

ワクチン接種の死亡抑制効果について考えるきっかけが、製薬企業の臨床試験のその後を調べた報告から示されていました。ポストセブンで取材されており、そのデータについて意見を求められました。ワクチン接種によって重症を抑止する効果については示されて…

がんの治療選択肢と事前の説明の大切さ

日本のがん医療は歴史的に外科医師によって担われており、現在でも外科が主導しているケースも多くなっています。臨床研究も開腹や開胸の手術が関係したものは多いですのでデータも多数あります。日本では外科手術のデータが国内全体で蓄積されて共有する仕…

コロナと情報公開

コロナをきっかけとして日本の人たちが健康に大きな関心を持つようになってきています。 健康を保つためには情報を集めることが欠かせません。 コロナのワクチンを接種後にどのような死因があるのか、それはワクチン接種に関係がないとしても、情報としては…

ワクチンのでき方と効果の違い

塩野義製薬が遺伝子組み換えたんぱく質によるワクチンの開発を進めています。 現在、日本ではビオンテックとファイザーによるワクチン、モデルナによるワクチンが使われています。これはmRNAという遺伝情報を持つ物質を細胞に取り込ませて、人の細胞がウイル…

ワクチン接種の後に気をつけるべき人

ワクチンの有害事象は、一般によく言われるアナフィラキシーや、もっとひどいアナフィラキシーショックといった、強めのアレルギー反応に関わるもののほかにも、発熱や頭痛、筋肉痛などさまざまなものがあります。日本でワクチン接種が広がっているビオンテ…

本当に必要な医療

コロナをきっかけとして受診抑制が起きており、それに伴って適切な医療を受けづらくなっているという説を聞くことも増えています。 確かに検診を受ける人が減り、手術を受けられない人が増えて、早期診断や早期治療にとってよくないことは多いとみていいでし…

次世代医療基盤法という分かりづらい名前

日本の次世代医療基盤法というのは、匿名の医療情報を活用する法律なわけですが、なぜ、このような分かりにくい名前にしたのかが判然としません。 利用する組織はハードルが高く、その上に利用も進んでいないわけです。 実質的な価値があるのか。注目してい…

誘発需要の問題

誘発需要について書かれています。 収益のため、リスク回避のために余計な医療を行う場合があります。それらは避けるべきです。 日本の医療機関では、外来については、医療費は行った分だけ請求できる「出来高制」になっています。ですから、医療従事者にと…

医療機関は、利益が出ないのに賞与が出る理屈が不明

医療機関は、利益が出ないのに賞与が出る理屈が不明ですね。 根本的に改めないとならないと考えます。 その他、6月を「賞与月」としている医療機関等も少なくないことを踏まえて、「賞与を除く給与費」と「1カ月当たりの賞与」とを分けて調査票に記載するこ…

医療が共産主義に?

海外は意外と医療は共産主義的な思想で運営されている。日本もこれからそういう議論が進むのかもしれません。 英国などは、NHSという国の健康維持組織が、国の医療や保険をすべて統括しており、それによって、医療の効率を監視しています。 日本は、自由で反…

医療機関は固定費が重い

ポストの記事ですが、売上が減るインパクトは、一般的なイメージよりも大きいと考えています。医療機関の場合には、半分が人件費で、残りを各種の経費が占めている。売上が減少することで、その他の経費が重くのしかかってくる。 コロナで受け入れ施設の売上…

新型コロナウイルス感染拡大により入院患者の減少が続く

新型コロナウイルス感染拡大により入院患者の減少が続く。医療機関関連の協会による調査によって示されています。調査を実施したのは、一般社団法人日本病院会、公益社団法人全日本病院協会、一般社団法人日本医療法人協会です。 回答はおよそ1200病院で、コ…

急性呼吸器疾患のDTC(消費者に対して直接提供可能な)遠隔医療は、フォローアップケアを増やすという分析結果

急性呼吸器疾患のDTC(消費者に対して直接提供可能な)遠隔医療は、フォローアップケアを増やすという分析結果が報告されています。 遠隔医療が身近になっていますが、これは医療のコスト削減につながると言われます。一方で、医療にかかりやすいために、継…