室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

(108回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)第三部   専門学会が設定している 基準値にNO! 医療費の急増を   前に動き出した保険者

絶対に受けたくない無駄な医療 【第108回】 第三部 専門学会が設定している基準値にNO! 医療費の急増を 前に動き出した保険者 2014年4月、医療の常識から見て驚くべき出来事が日本であった。日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)の研究…

(107回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)治療根拠の説明能力が問われる時代に

絶対に受けたくない無駄な医療 【第107回】 治療根拠の説明能力が問われる時代に 大腸ガンの罹患率は一般的に米国よりも日本の方が低い。また、内視鏡メーカーはオリンパス、富士フイルム、ペンタックスなど日本企業が大半で、日本は内視鏡が広く普及しやす…

(106回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)この10年で1日当たりの患者数は70万人の増加!

絶対に受けたくない無駄な医療 【第106回】 この10年で1日当たりの患者数は70万人の増加! まず患者周囲の変化について考えれば、そもそもには患者数の増加があるのだが、同時に患者が無駄に気づく機会も増えている。 その背景にあるのは、インターネット情…

(105回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014) 過剰診断の裏に皆保険制度の存在

絶対に受けたくない無駄な医療 【第105回】 過剰診断の裏に皆保険制度の存在 「Choosing Wiselyはあくまで米国における推奨であり、そのまま日本には当てはまらない」。日本の医療界に身を置く人はこう思うかもしれない。 ただ、その言葉には表と裏の理由が…

(104回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう

絶対に受けたくない無駄な医療 【第104回】 第三部 〝無駄な医療〟を追放しよう 米国で始まった無駄な医療撲滅キャンペーン。患者にとっても、医師にとっても、医療費の増大に悩む国にとっても意味のある動きだ。ここでは、「Choosing Wisely」のような取り…

(103回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)中心静脈カテーテルは不要になったら即中止 米国老年医学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第103回】 受けたくない医療100【循環器】中心静脈カテーテルは不要になったら即中止米国老年医学会 胃ろうに近い問題として、中心静脈カテーテルという方法で栄養を補給したり、継続的に薬剤投与したりする医療行為がある。…

(102回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)薬で治療できる心房細動に 心筋カテーテルアブレーションは不要 米国不整脈学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第102回】 受けたくない医療99【循環器】薬で治療できる心房細動に心筋カテーテルアブレーションは不要米国不整脈学会 「心筋カテーテルアブレーション」は、不整脈の治療に広がっている新しい治療法だ。心拍のリズムが崩れ…

(101回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)心筋梗塞の際に、血管の狭い患者であっても 詰まっていない血管まで治療しない 米国心臓病学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第101回】 受けたくない医療98【循環器】心筋梗塞の際に、血管の狭い患者であっても詰まっていない血管まで治療しない米国心臓病学会 心臓を取り巻いて心臓に血液を送る冠動脈。この血管が狭くなって詰まると心臓が動かなく…

(100回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)ペースメーカーは無症状の上室性徐脈には使わない 米国不整脈学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第100回】 受けたくない医療97【循環器】ペースメーカーは無症状の上室性徐脈には使わない米国不整脈学会 不整脈の一つとして、上室性徐脈はよくある疾患だ。心臓は上半分が「心房」、下半分が「心室」に分かれており、上室…

(99回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)望まない植え込み型除細動器は避ける 米国ホスピス緩和医療学会、米国不整脈学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第99回】 受けたくない医療96【循環器】望まない植え込み型除細動器は避ける米国ホスピス緩和医療学会、米国不整脈学会 米国ホスピス緩和医療学会は、「患者や家族が望まない限りは、植え込み型除細動器(ICD)を留置して…

(98回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)症状がなければ頸動脈狭窄くは問題なし 米国家庭医学会、米国神経学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第98回】 受けたくない医療95【循環器】症状がなければ頸動脈狭窄くは問題なし米国家庭医学会、米国神経学会 「受けたくない治療73」でも失神と関係して登場した頸動脈狭窄の検査──。米国の学会は動脈硬化の観点から、過剰な…

(97回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)超高齢者にLDLコレステロールを下げる薬は無用 米国医療ディレクターズ協会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第97回】 受けたくない医療94【循環器】超高齢者にLDLコレステロールを下げる薬は無用米国医療ディレクターズ協会 米国医療ディレクターズ協会は、「余命が限られた人に、安易にLDLコレステロールを下げる薬を処方して…

(96回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)無駄な心臓の検査に要注意 米国胸部外科学会、米国心血管CT学会、米国核医学・分子イメージング学会、米国核心臓病学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第96回】 受けたくない医療93【循環器】無駄な心臓の検査に要注意米国胸部外科学会、米国心血管CT学会、米国核医学・分子イメージング学会、米国核心臓病学会 心臓の検査は大切だが、無駄な検査も隠れている。 運動をした…

(95回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)心臓の画像検査では放射線被曝を可能な限り抑制すべき 米国核心臓病学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第95回】 受けたくない医療92【循環器】心臓の画像検査では放射線被曝を可能な限り抑制すべき米国核心臓病学会 心臓の血管の病変を観察するために、放射線を使った検査が一般的に行われる。循環器系の画像検査では、ほかの診…

(94回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)サプリメントは健康維持に効果なし 米国医学毒性学会、米国臨床毒性学会

絶対に受けたくない無駄な医療 【第94回】 受けたくない医療91【サプリメント】サプリメントは健康維持に効果なし米国医学毒性学会、米国臨床毒性学会 サプリメントがもてはやされているが、ダイエット系、ハーブ系のサプリメントは意味がないとの見方が「Ch…