室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックに伴う失業補償制度の終了後、抑うつや不安のリスクが高まる

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックに伴う失業補償制度の終了後にどのような影響があるのか、その課題についての研究が報告されています。特に精神的な健康への悪影響に焦点が当てられています。

失業保険の給付者に対して追加で600ドルを給付したようですが、2000年7月に失効。これによって、住居費の未払いリスクが10.79%増加したということ。食糧の不足のほか、抑うつや不安の症状が現れたと指摘しています。

日本でも失業への対策が求められており、生活支援が必要とされていますが、精神的な症状につながることをあらためて認識して、保健の対策も講じていくことが求められるのでしょう。

2021年2月、米国研究。

Berkowitz SA, Basu S. Unmet Social Needs And Worse Mental Health After Expiration Of COVID-19 Federal Pandemic Unemployment Compensation. Health Aff (Millwood). 2021 Mar;40(3):426-434. doi: 10.1377/hlthaff.2020.01990. Epub 2021 Feb 18. PMID: 33600235; PMCID: PMC8053426.

室井一辰ニュース

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