室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

(86回)『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)度数の弱い読書用眼鏡は子供に不要 米国小児眼科斜視学会

f:id:medicanomics:20200809053830j:plain

絶対に受けたくない無駄な医療

【第86回】

受けたくない医療83【眼科】
度数の弱い読書用眼鏡は子供に不要
米国小児眼科斜視学会

 米国小児眼科斜視学会は、「子供が症状を訴えていないにもかかわらず、度数の弱い読書用の眼鏡をかけさせるべきではない」と指摘している。
 弱い遠視は子供によく見られる症状で、正常な状態と見なされている。子供の目は調整能力が高く、軽い遠視であっても容易に近くに焦点を合わせられる。読書用の眼鏡を処方した時に、度数の低い調整をするなら眼鏡は不要だ。学会は「斜視でなければ、度数の弱い眼鏡をかけさせる必要はない」と強調している。

(第86回おわり、第87回へつづく)