NHKで人体シリーズが始まりました。
28年前に、養老猛司さんとタモリさんが司会していて、
その内容に衝撃を覚えたのを記憶しますが、
久しぶりに見ると、そのときに感じられた
CGのすごさというのが、
今の時代では、それほどすごく見えなくて、
驚いたの、前に感じたことがありました。
とはいえ、そのときの最先端だったものが、
新しく、現代に置き換えてはじまるというのは
やはり感慨深く、多くの人に新しい感覚を提供するのだろうと思います。
昨日の初回を見まして、人体の巨大ネットワークと出ていましたが、
なるほどと、膝を打つ思いでした。
要するにホルモンやサイトカインについて言っているわけですが、
それを臓器ごとのメッセージを形容したのは、
さすがNHKだなと感じました。
最初は腎臓から始まるようですが、
それはレニンやアンジオテンシンといった、
傍糸球体細胞からのメッセージと、高血圧をからめた内容と思います。
確かに、10年くらい前に、高血圧をコントロールするホルモンとして、
レニン、アンジオテンシン系というのが出て、薬にもなっていますが、
そのときは、ホルモンの一つの機能とくらいしか思いませんでした。
今回人体の巨大ネットワークということで、
あらためて位置付けているのを見ますと、
インスリン、レプチンから、さまざまなサイトカインなど、
膨大なたんぱく質やペプチドのネットワークのごく一部だったのかなと、
思いを新たにします。
薬の概念は大きく変わっており、
このホルモンやサイトカインの辺りから、
全く異なる薬剤体型も既に出ていますが、
新たに出てくることもあるのかなとも思います。
費用対効果も踏まえて、どのようになっていくのか、
関心は尽きないのかなと想像します。